【日大通信】政治学 分冊1
日大通信 政治学リポート分冊1の合格リポートです。
リポートを書く際の参考・資料等にお使い頂き、内容の丸写しはやめてください。
課題:過去・現在を踏まえて、正当の将来について論じなさい。
キーワード:政党とは何か、政党の類型(形態)、政党の機能、民主主義と政党
2009 年の民主党による政権交代が、約3年で幕を閉じたことは記憶に新しい。新たな政策に対する国民の期待は高まったものの、成果に結び付かなかった結果といえよう。ここで政党とは何かを考えるとき、まず必要なことは政治の本質を理解することである。政治の役割は、社会を維持するために、それを構成する人々や団体を拘束する決まりごと、つまりルールを作る点にある。その営みこそが広い意味での政治という活動であり、政党は秩序ある社会を維持するために欠かせない存在といえる。
政党の歩みを振り返ると、古くは、意見や利害の対立から徒党ないしは派閥と呼ばれるある種の党派が存在していた。政党も当初は徒党や派閥と同類に見られていたが、18世紀後半のイギリスの政治思想家エドモンド・バーグは、徒党や派閥と区別して政党に明確な定義を与えた。なかでも特徴的なのが、「国家的利益を促進する集団」と加えたことで、私的に組織された政党に公共性を帯びた公党としての性格を持たせた。その後、サルトーリがこれまでの定義を検討した結果、「選挙に際して提出される公式のラベルによって身元が確認され、選挙(自由選挙であれ制限選挙であれ)を通じ...