看護の主要概念「人間・環境・健康・看護」を慢性期の実習の事例で振り返をした述べたレポートです。援助として感染予防の指導や麻痺のある患者さんの食事援助をしたことも関連させながら述べています。
看護の主要概念「人間・環境・健康・看護」を用いた慢性期実習の振り返り
~患者自身と環境に働きかける看護の大切さ~
看護の主要概念は「人間」「環境」「健康」「看護」である。私は今まで看護とは患者の苦痛を理解し心のこもった精神的もしくは身体的なケアを提供することであると考えていた。しかし、実習を通して、私たちが「看護」を行う「人間」とは何か、その人間を取り巻く「環境」とは何か、そして私たちが目指している「健康」とは何かを再度考えるうちに、自分の中の「看護」に対する考えも変化してきた。
まず「人間」とは生まれてから生涯成長・発達を続け、その過程ごとに課題を持っている存在である。今まで小児看護・成人看護・老年看護といった発達段階の異なる患者を受け持ってきたが、それぞれが年代に合わせて様々な特徴を持っていると感じた。また、個人によって価値観も多様である。人生において自分の好きなものや趣味に価値を見出す人もいれば、仕事や家庭などに価値を置く人もいる。価値観の違いを理解し受け止めること看護を行う上で重要である。さらに人間は身体的側面・精神的側面・社会的側面・霊的側面を持つ唯二無二の存在であり、...