【A評価】児童文化Ⅰ/聖徳大学通信教育部「児童文化Ⅰ」第1課題第3設題『主人公はボールです。遊んでいた子どもたちの手をはなれ「ポーン!」と跳んで川に落っこちて流されていきます…。ボールの形状を生かした、ボールがたどる冒険物語、旅物語のお話を創作してください。』
/大まかな講評は次の通りです「きちんと会話になっていたり、ボールくんの気持ちが表現されたりして楽しいものとなっています。残念だったのは、お話を作成するための文献を読んでいない事です。「 」の後は1マス空けて書き始めるという基本ができていません。教科書以外の本も読んで学びを深めて下さい。」参考文献:
・保育者のための言語表現の技術‐子どもとひらく児童文化財を用いた保育実践‐ 古橋和夫 萌文書林 2016年8月25日
・手作り人形劇ハンドブック‐子どもといっしょに楽しむ劇表現の世界‐ 幸田眞希 萌文書林 2016年5月26日
・星の王子さま サン=テクジュペリ 岩波書店 2000年3月10日
・だるまちゃんとかみなりちゃん 加古里子 福音館書院 1968年8月1日
・モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん 松谷みよ子 講談社 1974年6月27日
解説:こちらの資料は課題を踏まえての個人によるオリジナルの創作物語です。参考文献は主に物語としての文の形式を取るにあたって参考にしたものであり、本文中に文献からの直接的な引用などは一切ありません。
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第 1 課 題 第 3 設 題
「 ボ ー ル く ん と 海 の 旅 」
ボールくんは皆の人気者。雪のように真っ白で、月の
ように真ん丸で、仔羊みたいに飛び跳ねます。投げられ
たってへいっちゃら。ポーン、ポーンと、河原で遊ぶ子
ども達と一緒に、楽しそうにはずんでいます。
するとそこへ、突然強い風が吹きました。風はぴゅー
とひと吹き。ボールくんはポーンと転がって、川に落ち
てしまいました。子どもたちは慌てて追いかけますが、
ボールくんは川の中。ゆらゆら、ゆらゆら流されて、ど
こへ行ってしまうのでしょう?さて、これからボールく
んの長い旅が始まります。
ザブーン、ザブーンと波の音。とうとう海に出たので
す 。
「ずいぶん遠くまで来ちゃったなあ。なんて広い所だろ
う 。」
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ボールくんは不安になりました。するとその時です。
「ボールくん、元気を出しなさい。」
ふと優しい声がして見上げると、太陽が雲の陰からニコ
二 コ 笑 っ て い ま し た 。
「心配そうな顔をしないで。私が空にいる時は、あなた
を照らして温めてあげましょう。」そう言...