【B評価】保育内容指導法(環境)/聖徳大学通信教育部「保育内容指導法(環境)」第1課題第1設題『保育における「環境」がもつ意味、重要性、そして幼児期の発達特性について論じなさい』
参考文献:
文部科学省『幼稚園教育要領解説』フレーベル館
厚生労働省『保育所保育指針解説書』フレーベル館
岸井勇雄他『保育・教育ネオシリーズ「保育内容 環境」』同文書院 2014年
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第 1 課 題 第 1 設 題
保育における「環境」とは、大きく分けて2つの意味
に分けられる。1つには、幼稚園指導要領において平成
元年改訂後に設けられた保育内容の領域の1分野として
の「環境」として、もう1つには、保育を展開していく
際の基本として「環境を通して行う保育」という観点か
ら「環境」を捉えるものである。前者の領域としての「環
境」は、保育者が子どもに「指導すべき事項」として示
された枠組みと言えるが、後者の捉え方は、平成元年改
訂「幼稚園教育要領」の第1章総則に示されるところの、
子どもに対し「環境を通して」保育を展開していく、そ
の基本的かつ必然的な姿勢を重視するものである。子ど
もは、特に幼児期において環境との関わりの中で発達が
促される傾向が強く、よって実践的な保育者は「環境」
の意味を、後者の捉え方を念頭に置いて考える必要があ
る 。
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幼児期の子どもは、実生活に基づく直接的・具体的な
体験を通じて成長していく。実生活から離れた抽象的な
知識や技能の一方向的な教え込みによるのではなく、あ
くまで生活の中で体験した興...