【内容】
2017年度 佛教大学 P6103 英語学概論のレポートです。C判定ですが、所見の部分を補足することでB判定以上は狙える内容ではないかと思います。
佛教大学指定の教科書「認知文法のエッセンス」 ジョンRテイラー 瀬戸賢一著 大修館書店
【レポート設題】英語の前置詞から任意のひとつを選び(ただし、overを除く)、その多義構造を十分な一次資料に基づいて明らかにしなさい。
私は前置詞のonを例にして、レポートを作成しました。大学図書館で多くの資料を読み、辞典などの正しい例文から 序論 → 仮設 → 証明・結論を導くというスタイルでレポートを作成しました。
【教授からのレポート所見】
・テキストのoverの分析手法を真似して下さい。
・lm、tr、ネットワーク圏を使うことを考えてください。 と書評を頂きました。
⇒ このあたりをうまく補足して作成してください。
難関レポートということもあり、かなりの時間を費やしました。
自分の知識だけで合格するのも難しいため、
他の方のレポートを参考にするのも一つの手であると思いました。
合格への参考として頂ければ幸いです。
英語の前置詞から任意のひとつを選び(ただし、overを除く)、その多義構造を十分な一次資料に基づいて明らかにしなさい。
前置詞「on」について論じていきたいと思う。onと言えば、overのように「~の上に」という意味をとることが多い。まだ中学生で英語を習いたての頃は、「on the table.」などのフレーズをよく使い、~の上にという意味があるくらいにしか思っていなかった。しかしそのしっかりとした意味やイメージというものを説明するには難しく、そのニュアンスは理解できても、それを的確に使いこなし多義構造を理解しているかは言い難い。ここでは主に文献資料の1次資料を用いてonの中心義を明らかにした後、分析に入る。
中心義:「<人・物>の表面に接して」が中心義。「図」に相当する目立つものが「地」に相当する背景的なもの「に接して」いる関係を表す。ネットワーク全体は、「接触」から「支え」「進行」「影響」へと意義展開する。身体の一部の手足などで「支えて」を表すのが「<身体(の一部)>に接して」の意義である。たとえば、四つん這いの姿勢は、手足が床「に接して」体全体を支える。また、「<活動・行為など...