【内容】
2017年度 佛教大学 P6305 米文学研究のB判定レポートです。
佛教大学指定の教科書 『米文学研究』 野間正二 佛教大学
【レポート設題】
第1設題 3200字 『グレート・ギャツビー』の面白い(興味深い)点について、作品から具体例を引用しながら、あなたの考えを述べなさい。
このレポートは、難関レポートのひとつであり、指定のテキストの感想だけでは絶対に合格できないと思います。グレートギャツビーの訳本を何度も読み、大学図書館の参考文献から多角的な視点からの知識を得ることで、合格できたレポートです。私自身もかなりの時間を費やしたレポートです。
【教授からのレポート所見】設題に沿って取り組めています。具体的な引用を挙げた上で、根拠となる事柄を順に丁寧に述べられています。あなた自身の考察がわかりやすくまとめられています、と書評いただきました。
しっかり考察のできた内容になっていると思います。
参考にしてください。
『グレート・ギャツビー』の面白い(興味深い)点について、作品から具体例を引用しながら、あなたの考えを述べなさい。
なぜ『グレート・ギャツビー』は現在でも人気があり、面白いと言われているのであろうか?この作品では我々人間の五感に関する描写が多く登場していることがわかる。その描写は登場人物やその描写の深層心理やその場面のメッセージ性を理解する上で重要な役割を担っており、深読みをする度にそれがこの作品を面白くさせているのではないだろうか。本論では『グレート・ギャツビー』(村上春樹訳 中央公論新社)の日本語訳を元に論じていきたい。以下本文の対象の箇所とページ数を記載して論じていく。
まずは五感の中の視覚的な色に関する描写が多く登場することに気付かされる。例えば第5章のP156、ギャツビーがデイジーと再会する前の場面ではギャツビーは「白いフランネルのスーツに身を包んだギャツビーが足早に中に入ってきた。銀色のシャツに、金色のネクタイといういでたちである。」とされている。白は清潔、さわやかさ、また純潔をイメージする事ができ、久々に会うデイジーによいイメージを与えたいというギャツビーの姿勢が見て取れ...