東京福祉大学のレポートです。
所見として「設題に対して良くまとめられている。最後に学校での実践についての指摘は同感である。」と高評価を頂きました。是非ご参考になれば幸いです。
【設題1】開発的カウンセリングの意義について述べよ。
今日の日本において、子どもを取り巻く環境は昔と比べて大きく変化を遂げた。経済の発展や社会の変化とともに核家族
化や晩婚化、離婚率増加に伴う片親の増加、さらには親族や地域社会との関係が希薄化する事となった。その原因として主
に挙がるのが、「経済不安」と「女性の社会進出」であるが、結果的に大きく「しわ寄せ」を受ける事になった先が家庭環
境であり、子どもである。近年、全国的に家庭内での幼児虐待や児童の自殺などが大きな社会問題となった。また不登校や
校内暴力、いじめの問題も、依然として取り上げられる深刻な教育現場における課題である。この様な状況の中、子どもが
保育所や学校、学童保育所などで過ごす時間は以前より一層長くなり、子どもや家庭と密接に関わる保育者や教職員に求め
られる「保育相談支援」は重要な社会的意義を担っている。なぜなら、保育相談支援は家族支援や社会支援の代わりになり
得るからである。例えば、女性の社会進出などに起因する母親の肉体的疲労や精神的不調は、社会支援の類に分類されるが、
そこから起こりうる子育て不安や不満は保育相談支...