日大通教 経済地理 分冊1
平成29・30年度報告課題合格リポートです。
【課題】「情報化・サービス化社会における小売業の「地方の時代」と「グローバル時代」への対応の特色について、変化の要因や志向・役割に留意しながら説明しなさい。」
【参考文献】なし
【評価】
「要点の説明が少なく、疑問が残るが、最低限の理解はできているものと判断し、合格とする」
という評価をいただきました。
情報化・サービス化社会における小売業は、生活者や消費者に対して2つの志向性を持ってその役割を果たすことになる。1つ目の志向は「地方の時代にふさわしい地域商業の担い手としての志向」であり、もう1つは「国際化・グローバル時代にふさわしい小売業への志向」である。
最初に前者について説明する。地域商業の本来の特徴は以下の5点が挙げられる。
1.その地域の生活者の日常生活に密着しその購買行動に利便性を提供する。
2.その地域の資源・歴史・文化と密接に関係している。
3.地域商業が展開される空間はコミュニティ機能を兼備している。
4.その地域の商業組織が重要な役割を果たしている。
5.個性的で、地域的固有性をもって続いている。
しかし、現状はこれらの個性的な特徴は発揮されず、全体的に停滞傾向、衰退傾向にある。このような状況に変化した要因としては以下の点が挙げられる。
1.生活者・消費者の購買行動の変化
2.女性の高学歴化、社会進出の機会増によるライフスタイルの多様化、個性化
3.出生率の低下に伴う、人口構造変化、高齢化の進展
4.高度モータリゼーションの普及、生活者・消費者のハイモビリティの拡大
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