評価はAでした。
【参考資料】
・橋本真紀/山縣文治「よくわかる家庭支援論」<株式会社ミネルヴァ書房 2013.3>
・山縣文治/岡田忠克「よくかわる社会福祉」<株式会社ミネルヴァ書房 2012.4>
・神原文子/杉井潤子/竹田美和「よくわかる現代家族」<株式会社ミネルヴァ書房 2016.5>
・志水紀代子「家族の倫理学」<丸善出版 2007.10>
・鶴見俊輔/浜田晋「いま家族とは」<岩波書店 1999.2>
・宇都宮芳明「倫理学入門」<筑摩書房 2019.2>
・加藤尚武「現代倫理学入門」<講談社 1997.2>
近年、家族間の殺人や児童虐待など、1つの小さな集
団である家族において多くの事件が発生している。家族
とは何か今一度考えるべきだと考える。このように問題
が起きる家族は、本来あるはずの家族の機能が不全であ
ると考えられる。そもそも家族とはどのような機能があ
るのか、そこに家族間で起きる問題を知りうる事が出来
ると考える。そこで、家族の機能や特質をまとめ、諸問
題 に つ い て 述 べ る 。
機能の1つ目に「性的機能」がある。性的な欲求は人
がもつ基本的欲求の1つである。家族の基本的な構成は
夫婦と未婚の子どもからなる。結婚により夫婦という間
柄になり、社会的に特定の相手である夫婦間の性的関係
が容認される。性的・情愛的な充足として個人的・家族
的な機能と考える。社会的な機能としては社会の性の秩
序を維持する働きがある。
2つ目に「生殖・養育機能」がある。生殖機能は夫婦
の性的機能により、子どもを産み、社会成員を増やすと
いう社会的な機能である。個人的な機能としては子ども
を持ちたい、子孫を残したいという欲求の機能である。
そして、養育機能は生ま...