評価はAでした。
【参考文献】
・内田伸子「よくわかる乳幼児心理学」<ミネルヴァ書房 2008.1.15>
・平山諭、鈴木隆男「発達心理学の基礎Ⅰ」<ミネルヴァ書房 1993.6.30>
・菅俊夫「発達心理学」<法律文化社 1996.2.10>
・小林春美、佐々木正人「新・子どもたちの言語獲得」<大修館書店 2008.3.20>
・岡本夏木「ことばと発達」<岩波書店 1985.1.21>
・無藤隆「よくわかる発達心理学」<ミネルヴァ書房 2009.1.30>
言語を獲得する事は、子どもが人間として成長する事と切り離して考える事は出来ず、生きていく為に重要な課題である。言語の機能は生活に欠かせないコミュニケーション、行動のコントロール、表現、思考、文化など様々な機能を持つのである。言語を獲得する事は発達に大きく影響するのである。そこで幼児にとってどのような方策が言語の発達に良いか述べる。
言語を獲得するうえで最も重要な幼児期において大切な事は環境作りである。ここで述べる環境とは人的環境の事である。その中でも大きな影響を与えるのが母親や保育者である。日常生活の世話をしながら、愛情深く絶え間ない応答が言語の習得の基礎ともいえる。母親や保育者と目を合わせ、口元を見つめ、全身で相手と通じ合おうとし、それを母親が喜びをもって受け止める関係が成立して言葉の獲得にも繋がっていくのである。さらに子どもの為にゆっくりと高い声で休止を多く入れ、短文を使う事により幼児には母親の話をより理解させる事が言語の獲得の手助けになる。
このように、重要な事は暖かく見守られ、理解され、認められる事によって得られる信頼関係である。子ども自身が受け止められるという信頼感、...