経済政策学の合格レポートになります。
執筆のご参考にして下さい。
現在の日本の財政状況は、悪化の一途を辿っている。その中で、この原因がプライマリ
ー・バランスの悪化に原因があるという事は一般的な基本認識となっている。 日本の財
政の現状は国家資産の売却だけでは容易に解消出来ない程の負債を抱えてしまっている。
このままの状況では、デフォルトの到来が確実であると考えるものも少なくない。しかし、
この点については議論があり、内国債に頼っている日本は、デフォルトが起き得ないとい
う意見や、日本には銀行貯金の文化がある為、国債の最大の引受先である金融機関へ資金
の流入は止まる事が無く、安泰であるとの意見がある。しかしながら、どの主張について
も今後の日本の少子高齢化等の影響を考えれば予断を許さない状況は言わずもがなである。
本稿では、このような日本の財政の状況も踏まえて、財政と民主主義の関係について述
べる。
そもそも財政とは、国家などの公共団体が自身の持つ役割を果たすために行う経済行動
である。例えば、政府を例にとるとその財源には①税金、②国債、③貨幣発行益の 3 つに
分けることができる。こうして得た財を、「資源分配機能」「所得再分配機能」「需要創出効...