看護学校の実習で国立ハンセン病療養所を見学した後に提出したレポートです。
ハンセン病とは
ハンセン病は皮膚と末梢神経を主な病変とする抗酸菌感染症 で、現在は途上国を中心に患者がいるものの、日本では毎年数名の新規患者の発生で、過去の病気になってきている。しかし、感染症法の前文には「我が国においては、過去にハンセン病、後天性免疫不全症候群等の感染症の患者等に対するいわれのない差別や偏見が存在したという事実を重く受け止め、これを教訓として今後に生かすことが必要である。」と記載されている。
ハンセン病は社会との関係を抜きにしてはこの疾患の本質を理解することはできない。
国立ハンセン病療養所 見学実習記録
●実習目標
ハンセン病の歴史を知り、患者がどの様な療養生活を過ごしてこられたかを知る。
●目標の到達度
日本のハンセン病患者が発病後療養所に隔離され、身体的・精神的・社会的な苦しみの中生きてこられたことを具体的に知り、人権について考えることができた。
●1日を通しての見学・実施内容・学んだこと・気づいたこと
私がハンセン病について初めて知ったのは、1998年のらい予防法違憲国家賠償請求訴訟において原告勝訴の判決に対し、国側が控訴を断念したというニュースをテ...