「第1設題」
「気付き」の階層と「気付き」の質が高まる過程について、テキストに示された実践例にふれて述べなさい。
テキスト『小学校新学習指導要領 ポイントと授業づくり』東洋館出版社
「第1設題」
「気付き」の階層と「気付き」の質が高まる過程について、テキストに示された実践例にふれて述べなさい。
生活科における「気付き」
設題の論述の前に小学校生活科における目標について考えてみる。学習指導要領における教科目標は次の通りである。「具体的な活動や体験を通して、自分と身近な人々、社会及び自然とのかかわりに関心をもち、自分自身や自分の生活について考えさせるとともに、その過程において生活上必要な習慣や技能を身に付けさせ、自律への基礎を養う。」ことと述べられている。この言葉の意味を私なりに簡潔に解釈してみれば、これから先において成人(社会人の意味も含む)し、日本(もちろん国外でも)で暮らしていくためには、社会に出て働き、様々な人たちと共に交わっていくことになり、生涯を全うして生きていく知恵や対人関係能力などを養う必要がある、とみてとれるのではないだろうか(あくまでも、個人の解釈・見解です)。そのように考えると、私たち日本人にとって切っても切り離せないものが「生活科」という教科ではないだろうか。教科としての...