日本史概説 分冊1

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    【報告課題】
    一.乙巳の変から持統天皇までの政治の動向についてのべよ。
    二.藤原北家の台頭から白河院政までの政治の動向についてのべよ。
    三.中世後期の寄合の文化を略述せよ。

    一.乙巳の変から持統天皇までの政治の動向についてのべよ。
     乙巳の変は飛鳥時代の六四五年に中大兄皇子と中臣鎌足らにより、蘇我蝦夷と入鹿父子を宮中で討ち、入鹿の暗殺と蝦夷を自害に追い込み、蘇我氏が滅ぼされたできごとのことである。この時代の天皇は皇極天皇であるが、六二二年に聖徳太子が死去すると、豪族である蘇我氏を抑えることができず、それによって蘇我氏が暴政を行っていた状況であった。政変によって蘇我氏を滅亡させ、皇極天皇は孝徳天皇に譲位し、中大兄皇子は皇太子となり、阿倍内麻呂、蘇我倉山田石川麻呂、中臣鎌足をそれぞれ左大臣、右大臣、内臣に任命された。この一連の流れが大化の改新であり、日本で初めて律令制が導入されたできごとである。その後、皇極天皇が重祚し、斉明天皇として即位するが、友好国の百済の救援のために行動するが、現地で崩御した。その後、中大兄皇子が天皇の代わりとして政治を行うが、六六八年に天智天皇として即位した。六七...

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