4種の使役動詞構文の使い分けを分類整理し、その結果が実際の使用例でどの程度確認できるかを見極めなさい。分類した結果がうまく当てはまる場合と当てはまらないとも思われる例があれば、その適用範囲を見極めなさい。
1. はじめに
使役動詞は広辞苑によると、「人にある行為をさせること。動詞の基本的意味の1つ、他人に動作を行わせたり事態を引き起こさせたりする意を表す形式」と定義されており、使役動詞とは他動詞の1種で、特に主語の動作・行為の結果として、目的語に特定の動作や行為を行わせる動詞のことである。英語の使役動詞を和訳すると「〜させる」「〜してもらう」といった意味に表すことができる。英語の使役動詞は一般的に語彙的使役動詞と迂言的使役動詞に分けられるが、このレポートでは、後者の迂言的使役動詞と呼ばれる”make” ”have” ”let” ”get”のそれぞれニュアンスの違う4種類に関する構文の分類整理を行い、例文を交えながらそれぞれの使役動詞構文がどういった適用範囲を有するかについて考えていく。
2. 4種の使役動詞の意味
4つの使役動詞を意味の観点で分類してみると、makeには「〜に(無理...