(2018)慶應通信経済学部専門必修科目「経済原論(ミクロ経済学)」で合格をいただいたレポートです。代替効果と所得効果がテーマです。
※レポート作成の参考としてご利用ください。合格を約束するものではありませんので、丸写しはご遠慮願います。
'18経済原論(ミクロ経済学)(E)
はじめに
代替効果と所得効果は,ある財の価格が変化した結果生じる消費者の消費選択の変化のことをいう。消費者は,2つの財のいずれかを選択しなければならないとき,どのような基準で消費量を決めるのか,そして,どのような組合せであれば満足感=効用が得られるのか,無差別曲線の概念を出発点として述べていく。
1.最適消費点
ある消費者が一度に購入できるX財とY財に対する選好を考える。この消費者は,Xを1とYを6消費すると,ある大きさの満足感を得る。図1のグラフは,横軸にX,縦軸にYの数量をとったものである。この図に,この組合せ(1, 6)を表すと,A点となる。このA点を基準として,以下,Xが2の場合,3の場合,4の場合……というように,同等の効用を得るのに必要なYの消費量を測り,B点,C点,D点……となったとすると,A点以下のこれらの点は同じだけの効用が得られる。このUU曲線上のどの2点をとっても,この消費者の効用は全く同じであり差別がないので「この消費者にとってこれらの点は無差別である」といい,このUU曲線を無差別曲線という。これが,Xが5とYが13と...