経済史 2018report

閲覧数3,177
ダウンロード数35
履歴確認
更新前ファイル(1件)

    • ページ数 : 10ページ
    • 会員1,100円 | 非会員1,320円

    資料紹介

    (2018)慶應通信経済学部専門必修科目「新・経済史」で合格をいただいたレポートです。近代日本の人びとの生活世界の特徴と変遷がテーマです。
    ※レポート作成の参考としてご利用ください。合格を約束するものではありませんので、丸写しはご遠慮願います。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    '18 新・経済史
    はじめに
     まず,「生活世界」ということばについて解釈しておきたい。中国社会科学院の戸は,「生活世界」の概念を提唱した哲学者フッサールが初めに表した定義と民俗学研究者たちの認識との乖離を憂い,「生活世界を安易に日常生活あるいは研究対象の同義語とみなすような乱暴な真似を避ける」ための主張を展開している(『日常と文化』p.105)。しかし,岩佐は「フッサールは,われわれが目覚めて生きている世界を「生活世界」と呼んだ。かれのいう「生活世界」の概念には多義的な意味合いがつきまとっており,(略)かれがこの概念で持って,自我が他者と同じように知覚し,評価し,行為する「日常的な生活の環境世界」を,生活世界として表象していたことは確かである」(『一橋論叢』p.625)とする。つまり,「生活世界」とは“人類が営む普段の暮らしと,それに根ざす現象そのものすべて”と理解できるのではないだろうか。また,「近代日本」という時代区分については,テキストや参考文献,通説などから,主に幕末以後の明治時代,とくに20世紀初頭から現代にかけての時代背景と定義することができるだろう。これらを踏まえ,近代...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。