(2016)慶應通信総合科目「体育理論」で合格をいただいたレポートです。トレーニングの原理・原則と運動との関連がテーマです。
※レポート作成の参考としてご利用ください。合格を約束するものではありませんので、丸写しはご遠慮願います。
'16体育理論
プロスポーツ選手や、アマチュア、またはダイエット中、病気や怪我のリハビリテーションなど、運動を行う目的・目標は人それぞれ多種多様である。身体機能または競技力の向上など、効果的に、そしてリスクを最小限に留めつつ成果を上げるには『トレーニングの原理・原則』を基底として実行することが望ましい。3つの原理と5つの原則に沿ってトレーニングを行うことにより、効果の測定や判別がしやすくなる。それによって得られたフィードバックを元に、さらなるプログラムの編成や観察が容易になる。以降、誰もが手軽かつ身近な運動として着手しやすい、いわゆる腹筋運動、昔から行なわれている上体起こし運動(以下、上体起こし)を例に進めていく。
[1]過負荷の原理
過負荷の原理とは、自己の能力を超えたレベルでトレーニングすることで、その負荷に身体が慣れ、さらなる負荷への耐性が培われることを言う。例えば、上体起こしの初心者が5回でさえも自分の体を持ち上げられなかったのが、やがて5回から10回へと回数を増やし、いつの日か軽々と何回でも起こせるようになる。能力の増強に応じて負荷を増やしていったことで可能になったのであ...