スポーツが統合する共同体~2020年東京オリンピック開催の意義を考える~「イギリスにおけるスポーツ誕生とその広がり」

閲覧数3,275
ダウンロード数5
履歴確認

    • ページ数 : 7ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    スポーツが統合する共同体 ―2020年東京オリンピック開催の意義を考える― 

     
    はじめに 

     東京オリンピック開催は決定した。これは、もう変えようがない。右傾化した政権下でオリンピック開催はいただけないという方もいるかもしれない。しかし、あえて意義について考えてみるなら、分裂した政治的なコミュニケーションを統合するきっかけになりうる、ゆえに意義があると私は考える。本稿ではスポーツとナショナリズムの関連を歴史的、また構造的に考察していき、再度開催の意義について考えていきたい。 

     

    1.イギリスにおけるスポーツ誕生とその広がり 

     「スポーツ」という言葉は17世紀のイギリスで初めて使用されたと言われる。そして、イギリスの市民階級であるジェントルマンによって設立されたパプリックスクールが、こんにちのスポーツの確立に大きく貢献した。当時のパプリックスクールでは、市民階級が貴族社会に渡りあうための教育が施された。特に古典教育が再評価され、熱心に行われたわけだが、そうした再発見された教育の一つに「身体」の教育があった。そして、イギリスで民間に広まっていたフットボールや格闘技が、ルール...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。