佛教大学通信課程でのリポートです。2017年度にB判定で合格しました。
日本の歴史 第一設題
コード:Q0101(コードが異なっていても、設題が同様の場合はご参考にしていただけるかと思います。)
あくまでもリポートの構成等の参考用としてご利用ください。丸写しは一切禁止されていますので、ご注意ください。
鎌倉幕府と執権政治について。
はじめに
壇ノ浦の戦いにおいて源氏が平氏を滅ぼし、源頼朝が征夷大将軍に任命されたことで鎌倉幕府は成立した。鎌倉幕府では武士が主体となる政治が行われることとなる。しかし、源氏による支配は短く終わり、鎌倉幕府において長期にわたり実権を握ったのは北条家であった。彼らは執権として幕府内で強固な権力を握った。本リポートでは鎌倉幕府と執権政治の成立と展開から鎌倉時代とはいかなる時代であったのかを考察する。
武士の起こりと鎌倉時代の始まり
日本史における武士の起こりは奈良時代の公地公民崩壊が起因している。時代と共に口分田は不足し、その解消を目的として743年に墾田永年私財法が施行されたが寄進により貴族や寺社は所有する荘園を増やし、国には税が入らず貴族や寺社が富を手に入れ、国や地方の政治は乱れた。治安の悪化に伴い自衛の必要が高まり、武士の起源である武装した農民が発生した。やがて彼らは集団を作り武士団となった。平安時代末には桓武天皇の血をひく平氏と清和天皇の血をひく源氏による大決戦の結果、源氏が勝利を収めた。建久三(一一九二)年、源頼朝が征夷大将軍の地位を獲得したことで「...