佛教大学通信課程の、西洋の歴史(Q0103)のリポートです。
コードが異なる場合も、設題が同じなら参考にしていただけるかと思います。
2017年度にB判定で合格しました。不十分であったところは、添削担当者からのコメントをリポート最後に記載してましたので、リポート作成の際に役立てていただけると幸いです。
リポートの丸写しや大部分を写しての作成は一切禁止されていますので、あくまでも参考用にご利用いただける方のみご購入ください。
学習の手助けになれば幸いです。
テキスト『多神教と一神教』について
古代地中海世界の多神教そして一神教の成り立ちや変化、後世への影響について、歴史的背景を意識しながら論じなさい。
はじめに
多神教とは、古代オリエントなどの各地にみられる複数あるいは多くの神々を信仰する宗教形態である。それに対し一神教は唯一絶対の神のみを信仰する。古代地中海は多くの神々が存在する多神教の世界からやがて唯一信を崇拝する世界へと変貌を遂げた。本リポートでは古代地中海世界における神々の存在と多神教、また一神教への変遷について、後世への影響とも関連させながら考察を行いたい。
古代オリエントにおける多神教の世界
ティグリス川とユーフラテス川に囲まれたメソポタミアは人類最古の文明が発祥した地域であり、紀元前3500年頃にはシュメール人によって支配されていた。シュメール人やセム系民族によるオリエント社会では、自然物や自然現象には神が宿っていると考える自然神崇拝や先祖崇拝が影響したことにより多神教信仰であった。神々をなだめ服従を誓うことにより、それと引き換えに繁栄と長寿が与えられると考えていたのである。農耕・牧畜が主である生活において自然の力に左右さ...