佛教大学通信課程でのリポートです。2017年度にA判定で合格しました。
コード:T0510(コードが異なっていても、設題が同様の場合はご参考にしていただけるかと思います。)
あくまでも、リポートの構成等の参考用としてご利用ください。丸写しは一切禁止されていますので、十分にご注意ください。学習の参考にしていただければ幸いです。
マックス・ヴェーバーの社会学の性格について述べよ。
はじめに
人類は古来より「集団」を構成し生活を営んできた。その集団は人類の発展に伴い大規模なものとなり、やがて「社会」と呼ばれる組織となった。時代により社会の構造は変化し、1789年のフランス革命は大きな契機となった。フランス革命後のヨーロッパでは民主化が進んだが、内乱やテロリズム・対外戦争が起こり社会は混乱した。革命と革命後の混乱を経験し、法律を制定する者の意志とは関係なく社会の中には「法則」があるのではないかという考え方が生まれ、「社会」に対する考察・研究が進んだ。マックス・ヴェーバーもその一人であり、彼が発表したさまざまな概念や方法論は現代社会にも大きく影響している。彼が論じた社会学についてその性格に着目し考察したい。
社会学の誕生
「社会学」という言葉はフランス革命から50年が経過した1839年にフランスのオーギュスト・コントが著した『実証哲学講義』第4巻に初めて登場した。フランス革命と民主化の動きは、少数の支配する者によって動かされていた社会(アンシャンレジーム)から支配されていた人々が個人の意志を反映することができる社会へ...