日本大学通信教育部 日本史特講Ⅱ分冊1(2019~2022年度)の合格レポート(講評未修正)です。
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日本大学通信教育部 2019~2022年度
日本史特講Ⅱ 分冊1 合格レポート
課題1:
十六・七世紀の日本は、織豊政権から江戸幕府の成立・確立期にあたる時期である。江戸幕府が、織田政権や豊臣政権と何が違うのかを意識しながら、織豊政権から江戸幕府創設までの概要を具体的に論じなさい。
回答例:
織田信長による統一政権を可能にしたのは、鉄砲や弾薬などの新技術の活用、それを支える経済力、兵農分離による安定した兵の動員である。兵農分離は農村における小農自立と小経営を成立させる政策である。これにより、常時動員可能な兵が確保でき、近世的な軍隊が創設された。豊臣秀吉の政権では太閤検地と刀狩りにより兵農分離を促進させ、兵農分離で明確になった身分制と農地を基礎とする封建社会が構築、幕藩体制が確立されたのである。
豊臣政権の跡を受けた徳川政権は、まず豊臣体制からの自立を目指す。武家官位制を格式として継続、苗字付与、御一家への編入など、豊臣による手法も活用した。また、諸大名を上洛させているが、秀頼を引見することで主従関係を逆転させた。更に、家臣団の統制を図った。戦国期は分国支配であり、家臣団...