「総合型地域スポーツクラブの時代2 行政とクラブとの協働」 黒須充 の本の要約です。2000字程度でまとめてあります。
総合型地域スポーツクラブの時代2 行政とクラブとの協働 黒須充 編著
戦後日本のスポーツは、学校や企業の中で発展し、行政に支えられてきたといっても過言ではない。学校体育や部活動は多くの子どもたちの心身の発達に大いに役立ってきたし、実業団リーグを頂点とした企業スポーツは日本のトップスポーツを支えてきた。
しかし、戦後60年続いてきたわが国のスポーツシステムはいま、大きな転換期を迎えている。少子化、高齢化、税収の減少などが原因である。しかし、その一方で、地域には、スポーツの資格を有した人やノウハウ、人脈を持った人が多く存在し、社会への貢献意識をもっていた。
そこで1995年に文部省が「総合型地域スポーツクラブ育成モデル事業」をスタートさせた。住民、行政、総合型クラブが協働することで地域の豊かなスポーツ環境ができ、縦割り行政の無駄を無くし、住民の視点に立った上で、一体的な事業を実施できるのが総合型クラブの強みの1つである。放課後子どもプラン、芝生化プロジェクト、こども農山漁村交流プログラムなど、これらは一例に過ぎないが、近年、地域の様々な組織や団体と有機的な連携を図りながら、積極的な事業...