{ボウルビィの提唱した愛着理論を説明し、愛着形成が発達に及ぼす影響について論じなさい。}
参考文献
*保育の心理学 第二版子どもたちの輝く未来のために
相良順子・村田カズ・大熊光穂・小泉左江子
ナカニシヤ 2016年4月1日
*一人ひとりのニーズにこたえる保育と教育
聖徳大学特別支援教育研究室 編
聖徳大学出版会 2014年3月1日
*新 乳幼児発達心理学 もっと子どもが分かるすきになる
向田久美子・石田正子 2010年3月31日
乳児期、幼児期、児童期という発達段階に区切った場合、それぞれの段階の発達的特徴を
説明しなさい。その際、各期の最も重要と思われる発達的特徴を挙げて説明に盛り込みな
さい。
乳児期、幼児期、児童期に分けて発達的特徴を順に挙げていく。
1、乳児期の発達的特徴について。
誕生から 1 年間を乳児期と呼び、この時期は、一年間で身長が 1.5倍、体重が 3 倍にな
り、視覚や聴覚などの感覚もめざましく発達する。胎児期を除くと、一生のなかで最も発
達の著しい時期であると言われている。運動機能は、生後 4 か月頃までには首がすわり、
5か月には寝返りを覚え、6か月を過ぎるとお座り、そこから徐々につかまり立ちやハイ
ハイができるようになる。また、目と手の協応の獲得により指、手の操作力が高まる協応
動作が始まる。他には、少しずつ言葉の理解が始まり、1 歳になるころには「上手ね」と言
われて喜ぶ姿なども見られる。これらの身体発達や行動の発達は、子どもの持つ生得的な
要因によるものだが、周りの大人との親密なやり取りの中で更に促進される。自分の生命
を安全に維持したいという強い欲求をもって誕生する赤ちゃ...