P6102 文学概論第1設題

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    資料紹介

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    『小説神髄』の「小説の変遷」を読み、神話とロマンスの関係、ロマンスとノベルの関係について述べなさい。
     神話とは古くから人々の間に語り継がれている、神を中心とした物語だ。直接経験し、または見聞きした真実の事柄に伝承をしていく過程で様々なものが付け加えられた。他の部族に勝るように勝手に話を大きくし、とても大袈裟に言い立てる。また話を魅力あるものにするために想像の話を付け加えて史実と違ったことを語る。そして、自分たちの祖先がいかに偉大であったか、という話を作り上げる。このように創作から始まり、誤った言い伝えからできたものが神話である。荒唐無稽で、記載されている内容は完全な事実ではないが、全くの嘘でもない。嘘と誤った言い伝えが事実のように書かれており、半分は正史、すなわち神代史、残り半分は小説に属する。そしてロマンス(奇異物語)の始まりも神代史にあり、源は同じである。神話はロマンスの起源であると言ってよい。
     ロマンスは神話や民話などの空想的な物語の系譜に連なるジャンルであり、荒唐無稽なフィクションを包摂している。歴史上の英雄の大活躍を描いた波瀾万丈の物語も、身を焦がすような大恋愛を描いた壮...

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