明星大学通信教育学部、「教育相談の基礎と方法」の科目修了試験対策のための資料です。2018年の5月、6月、8月の試験問題を掲載してあります。最後のページにあとがきを書かせていただきました。ただ問題と解答を載せたのではなく、単位を取得するためのことを書きました。ご参考にしてみてください。レポート対策にも活用できるかと思いますのでよろしくお願いします。今年度のみ限定公開。
1章
カウンセラーの行うカウンセリングと、教師の行う教育相談はどのように異なるかについて、「役割」
「目的と目標」「方法」の 3 点から説明しなさい。2015 年 4 月/2014 年 10 月
役割について述べる。カウンセラーの行うカウンセリングは、心の問題を抱える児童とその保護者
の支援が役割で、教師の行う教育相談は、あらゆる日常の場面における、学習面・生活面などに関す
る成長・発達への支援という役割である。
目的と目標について述べる。前者は、学校不適応やその兆候を抱える子どもが心の健康を取り戻し自
己実現を進めるための支援をすることが目的で、することが目標である。後者は、
方法について述べる。前者は、学校内の面接室等で時間を決めて原則として 1 対 1 でおこなう。守
秘義務を慎重に考慮しつつ教師と連携する。心理臨床家としての専門性を有する者が担う。後者は、
学校教育が行われるあらゆる場面において臨機応変に、日常の中で行われる。学期末ごとに15分ほ
ど時間を設定したり、担任以外の教師を指名したりして行われる場合もある。
教育相談とは何かについて、支援の領域、支援の内容や...