現代における健康の課題は、肥満や生活習慣病の微候、アレルギー疾患、薬物乱用、性
の免脱行動、エイズ感染の低年齢化、いじめや不登校、むし歯や歯肉炎の増加などがあり、
生活習慣病や過度のストレスなどの問題は、不規則や生活習慣、食事内容の変化などが原
因であると考える。また飲酒、喫煙、薬物乱用は、発達途上にある子どもにとって極めて
深刻な問題である。このような多様化、深刻化した新たな健康課題への対応が必要となっ
ている。(注2)
これらの健康問題や課題を解決するためには、栄養・運動・休養を柱にしたバランスの
とれた生活習慣の確立を図ることが大切である。そのためには、自分自身の心身の健康状
態に応じた対応ができるような能力を育成することが大事であると考え、正しい行動を選
択できる能力の育成を目指した健康教育の充実が必要であるとされている。(注2)また学
校保健教育の立場からは、小学校から高校の体育の授業で保健に関する学習が行われてお
り、学級活動や個別指導などでも生活習慣の見直しや、生活習慣病についても学ぶ機会が
ある。保健管理の立場からは、健康診断の実施や健康観察、健康相談、救急処置などが...