佛教大学 美術概論Iのレポートです。2017年度のシラバスで作成しました。2018年度版は、確認してください。
設問は2部構成になっています。
参考にしていただければと思います。
【1−1】平成20年度版小学校学習指導要領(図画工作)が目指している、児童の作品や活動における評価の在り方について論じなさい。その際、必ず、「新しい学力観」「評価規準」について言及すること。
図画工作科は造形的表現活動である。芸術は鏡であるといわれるように、子どもたち一人ひとりには異なる表現や活動をすることが認められており、一人ひとりのもてる力のよさや可能性を大切にすることが求められる。そこでは、子どもたちの獲得した知識や技能が、基準ラインに到達したかどうかで評価するのではなく、目標を子どもたちがどのように実現したか、その「目標」に示す資質能力がどのように働き、新たな知識・技能として更新されたかに着目し、評価することが必要である。この目標に基づき、実現状況を判断する評価を「目標に準拠した評価」といい、これを行うためには、「目標」の明確化、評価の根拠となる学力観の一致が不可欠である。
その学力観の元になるのが「新しい学力観」であり、それは、①自ら学ぶ意欲の重視、②思考力、判断力、表現力の育成、③基礎的・基本的な内容の指導の徹底、個性を生かす教育の充実を基本とする学力観である。そして、...