生命と性の教育 第2分冊

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    <はじめに>
    本レポートでは、わが国の学校教育における生と性の教
    育の現状を述べた上で、生と性の教育の課題を考察する。
    <わが国の学校教育における生と性の教育の現状>
    現代の日本においては、時代の変遷とともに子どもた
    ちの成長・成熟時期が低年齢化しているといえるだろう。
    また、現代の子どもたちは性行動の活発化、低年齢化が
    進んでいる。その結果、若年妊娠や STD やエイズ感染
    の増加などが社会問題となってきている。そこで、教育
    現場における生と性の教育の重要性が高まってきている
    といえるだろう。
    わが国の生と性の教育は、「豊かな人間形成」と「人
    格の完成」を目指し行われる。しかし、現行の学習指導
    要領に性教育の教科や単元、学年や授業時間数の記載は
    ない。したがって、学校が性教育に関する目標、内容、
    教育計画、授業計画等を考える必要がある。その際、児
    童の実態や発達段階を考慮し、教育的、社会的ニーズを
    踏まえた生と性の教育が求められる。そして、教育課程
    内の授業のみではなく、ホームルーム や学級活動の時間
    に教科や道徳で扱った内容を掘り下げたり、学級内の問
    題に当てはめたりするこ...

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