小児外来
学習目標:外来の特徴を学習し、看護師の役割について理解する
⚫外来の特徴と看護の役割
子供を対象とする外来は、病気をかかえた子どもだけでなく、予防接種や健康検査を目的に来院する子どもなど、さまざまな健康レベルの子どもが来院する。外来における看護では受診する子どもの苦痛の不安、家族の思いを短時間で把握し、子供とその家族が安心して家庭や地域社会で生活できるように支援していくことが求められる。
近年の少子化や核家族化による、育児不安をかかえている親や、適切な養育が困難な家庭もみられる。子どもの受診をきっかけに、育児支援や健康教育の機会を設けたり、地域社会における支援につながることが必要となることもある。入退院を繰り返すケースや退院後のフォローが必要なケースでは病棟看護師と連携し、入院中や外来受診時の状況をお互いに共有し、継続的に支援できるような体制を整えることが必要である。
外来は子どもと家族が最初に接する医療の場であり、家庭と医療機関及び地域社会をつなぐ役割を担っている。子どもが健やかに成長・発達をとげるためには、保健・医療・福祉および教育にかかわる専門職が連携・協...