日本文学史の科目最終試験6題セットです。
この内容を丸暗記して100点をいただきました。
最終試験の参考にどうぞ。
参考文献:『原色シグマ新国語便覧ビジュアル資料〔増補3訂版〕文英堂
1.「万葉集」「古今和歌集」「新古今和歌集」それぞれについて、およその成立年代を述べ、内容上の特色を相互の相違点がわかるように説明せよ。それぞれの作品について具体的に三点以上の特色を挙げて論述すること。
1.万葉集
万葉集は奈良時代末から、平安時代初項の8世紀後半に成立したと考えられている最古の和歌集である。特色として1つは、天皇から漁農民まで多様な作者による和歌、約4500種を全20巻に収めているということである。2つは、奈良時代までは日本に固有の文字がなかったため、漢字の音や訓を用いた万葉仮名を使用して国語を表記していたということである。3つは、130年間の中で歌風が4期に分けられるということである。第1期は明るく伸びやかで、第2期は力強さとともに重厚さが加わっており、第3期は個性的な読みぶりの繊細複雑な歌風であり、第4期は繊細で感傷的、かつ理知的・技巧的である。
2.古今和歌集
古今和歌集は905年に成立した最初の勅撰和歌集である。特色として1つは、序文として巻頭に仮名文の「仮名序」と巻末には漢文の「真名序」が付されている。2つは、時間の推移の中での自然における美や、人...