誘導電動機

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    誘導電動機
    誘導電動機(ゆうどうでんどうき、Induction Motor、IM)は、交流電動機の代表例である。
    固定子の作る回転磁界により、電気伝導体の回転子に誘導電流が発生し滑りに対応した回転トルク
    が発生する。

    入力される交流電源の種類によって、単相誘導電動機と三相誘導電動機に大別され、一般的には特
    別な工夫なしで回転磁界を得ることができる三相交流を用いる。

    同じ交流電動機である同期電動機と比較して脱調することがないため、トルク変動の大きい負荷に
    向いている。
    滑りによりトルクを得る原理上、過去においては回転速度の制御が困難になる点が欠点となってい
    た。しかし近年のパワーエレクトロニクスの発展でインバータ回路[要曖昧さ回避]で回転数を自在
    に制御可能となったことで、欠点は解消されている。
    回転子に電気的な接続が不要である。誘導電動機の回転子には巻線型とかご型がある。

    かご形三相誘導電動機は、自己始動性、信頼性、経済性に優れているため、産業用駆動装置として
    広く使用されている。
    単相誘導電動機は、扇風機などの家電製品のような小さな負荷に広く使用されている。誘導電動機
    は従来、固定速度で使用されてきたが、最近では可変周波数ドライブ(VFD)や可変電圧可変周波
    数制御(VVVF)と組み合わせて可変速度で使用することが増えている。
    これらの制御方法で、トルク変動の大きい遠心ファン、ポンプ、コンプレッサーや、トルクと回転
    速度の変動幅が大きい鉄道車両などにおいて低コスト・高効率化が期待される。かご型誘導電動機
    は、固定速度と可変電圧可変周波数制御の両者で非常に広く使用されている。

    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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