学習指導案
学習指導案(がくしゅうしどうあん)とは、教員(学習支援者)が授業・講習などをどのように進
めていくかを記載した、学習指導・学習支援の計画書のことである。教育現場における略語として
は、主に指導案(しどうあん)の語が用いられている。教科・領域によっては「支援案」と呼ぶこ
ともある。
なお、社会教育、生涯教育・生涯学習の観点からは、学習プログラム(がくしゅうプログラム)と
呼ばれている。
教員が授業を行うにあたり、年間指導計画に基づき、どのように指導するかを計画する必要がある
。例えば、何時間で(何回の授業時間で)指導するか、どのような学習形態(一斉授業、グループ
学習、調べ学習、体験学習、その他)で授業を行うか、などである。これらを踏まえて、単元の目
標を達成するために、今回の授業で何をどのような順序や方法で指導し、またどのように児童・生
徒を評価するかについて、一定の形式にまとめたものが学習指導案である。
学習指導案は、多くの場合、研究授業や授業参観などで、参観者に対して授業のねらいや展開など
を説明するために作成される。また、教科教育法などでの模擬授業、教育実習における授業内容の
事前確認など、教職課程の中でも使用される。
具体的には、学習集団の様子(児童観・生徒観)を踏まえ、児童・生徒と教材をどのような手立て
で結びつけ、どのような特性を身につけさせるのか(指導観・支援観)を示し、単元の目標(目標
行動を含むこともある)・使用する教材に対する考え方(教材観)と、今回の授業のねらい・実際
の授業の展開案、そして、事後の評価方法をあらかじめ整理して記載するものである。
なお、最近はフローチャートによる授業展開、観点別の評価を記載することもある。
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