資料:3件
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高齢者と音楽療法
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高齢者に対する音楽療法について
人間の健康は心理的なものに大きく左右されている。健康というのは身体と清新の調和によって保たれている部分が大きく、そのバランスが失われた時、人は病気になる。それを心理的な操作で回復させようとするのが「心理療法」だ。そこに道具として音楽を使ったら良いのではないか、という発想のもとに開発されたのが「音楽療法」である。
では、何故音楽療法が高齢者の心理的問題に有効なのか?その理由に音楽が言葉を通さずに直接心に働きかけると言う事があげられる。音による刺激を要因として、様々な「音」を複雑に組み合わせて作った「音楽」を使い、心と体の治療にあたるのが「音楽療法」である。こうした効果は薬によっても得られるものだが、音楽の良い所は薬のような副作用がない事でもある。言葉という知的過程を通らずに直接心情の部分に働きかける事で、交流のきっかけを作る事が可能なのだ。
だが、勘違いしてはならないのは、音楽療法は病気の特効薬ではないという事だ。例えば音楽がガンや脳卒中そのものを治したりする訳ではないのだ。
高齢者音楽療法の目的は大きく分けて2つある。1つは、いかに人間らしく生きられるか。もう1つは、その人の持っている可能性を見つけ、積極的に自己表現できるよう援助する事だ。
高齢者向けの音楽療法では、聞き覚えのある懐かしい歌を使い、痴呆性の方の不安や混乱を少なくし、安心して身をおける場を作り、参加者が満足感や成功感を味わい、主体的に楽しめるよう、症状や様子にあわせて音楽活動を行う。集団としての達成感、あるいは短期記憶を刺激する、注意力を高める等を目的にする場合は、合唱活動を行ったりもする。
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70歳老年性痴呆症に対する音楽療法
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対象者選択: ⑥70歳老年性痴呆症に対する音楽療法
1、対象者の障害・生活上の問題点
脳の老人性退行変化のために起こる精神疾患で,痴呆を主症状とする。初めは人格変化,特に元来の性格が極端化し,無分別、無遠慮、不機嫌、利己的となり、道徳感情が低下し物忘れがひどくなる。進行すると何もしないでぼんやりと日々を送り、時に妄想,興奮などの症状を伴う。70歳前後に発病することが多く,治療は対症療法が中心。
以上、百科事典から引用しましたが、少し言い方が極端ではないかなと思います。痴呆症は精神疾患の一部ですが、健常な生活を何十年と過ごしてきた後発症するだけに、本人自身の自覚は勿論、家族も記憶がしっかりしている時と症状の出ている時、生活上難しいでしょう。“一般の痴呆症とはまた違ってとらえなければいけない”とされているのはこの様な点からも言えるのではないかと思いました。
2、家族構成
対象者:70歳女性
夫:5年前に死去
子供:50歳娘(既婚)、45歳娘(独身)の二人姉妹
*夫婦二人で暮らしていたが、夫死後1年頃から喪失感からか、痴呆の症状が見られはじめた。幸い子供たちは近くに住んでいたため、現
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