割烹
割烹(かっぽう)は、肉を割(さ)き、烹(に)るの意味で、日本料理の調理。またはその料理を
提供する飲食店のことを指す。
かつて割烹旅館、割烹料理店と言うと、法的認可を受け、警察の管理下にて酌婦や芸妓、今で言う
コンパニオンを座敷に入れて良いとのお店に限られていた。
・食品を割き、煮炊きすること。調理、または料理すること。「割」は包丁で切ること、「烹」は
火を使う調理法。
(例)割烹講習会、割烹着
・主に、会席料理、懐石料理、精進料理といった料理に対する呼称として使われる。江戸料理に対
して、上方の料理を「割烹」と呼んだことから、江戸後期になって、主に高級料理が割烹と呼ばれ
るようになった。それらをはじめ比較的高級な和食を提供する料理店をいう。
・カウンター割烹、寿司割烹、料亭割烹
・上記のうち、特に客の好みに応じて即席に作った出来立ての高級な和食を、カウンター席やテー
ブル席などで気軽に食べさせる料理店。即席割烹。板前割烹。カウンター割烹。
これは、明治時代後期頃から大阪で流行した飲食スタイルで、当時は、腰掛けの即席料理店と呼ば
れていた。それまでの宴席料理と違い、自分の好みに応じて、板前が目の前で即座に調理した出来
立ての高級料理を気軽な椅子席で食べられることから、大正・昭和初期に大阪で大流行となり、全
国に広がっていった。
・この意味での「割烹」は、以下の点において「料亭」と区別される。
割烹
カウンター席やテーブル席などが中心
その場で客の注文に応じて作られるアラカルト中心
専門の接客係はいない
芸妓を呼べない
料亭
座敷中心
あらかじめ設定されたコース中心
専門の接客係(仲居等)がいる
芸妓を呼べる
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