農業経済学
農業経済学(のうぎょうけいざいがく、英: agricultural
economics)は、農学あるいは経済学の一分野。食品・食物繊維商品の生産及び流通の最適化につ
いて研究する応用経済学分野である。
本稿では、農業経済学を教授・研究する学科である農業経済学科(のうぎょうけいざいがっか)に
ついても記す。
経済学の一分野として、特に土地利用について取り扱うことから農業経済学は始まった。土壌の質
を維持し生産量を最大化させることに焦点を当てていたが、20世紀を通じ学問対象はさらに拡大し
た。今日の農業経済学は従来の経済学分野と大きく重複し、様々な応用分野を含むようになった。
農業経済学は計量経済学、開発経済学、環境経済学などの分野に大きく貢献し、食糧政策、農業政
策、環境政策などに大きな影響を与えている。
農業経済学は、農業・農村について社会科学的側面を研究対象としている。
日本では、農学部やそれに類する学部に農業経済学科やそれに類する学科が設置されていることか
ら、農学の一分野とも考えられていることもあるが、アメリカ合衆国では応用経済学を中心に学ぶ
学部として農業経済学部を持つ大学が散見されるなど、経済学の一分野と考えられてもいる。
近年、従来の農業・農村問題以外にも、食料や環境の問題について研究する学問となっている。
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