2019年度社会学第1課題B評定です。
中央大学法学部通信教育課程
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201904-1
①(1)アダム・スミスは著書『国富論』の中でピン工場における職人の生産過程を例に
とり、分業による生産性の向上を説き、生産力の拡大=社会全体に富むとして、これら一
連の流れを”神の見えざる手”と呼び古典派経済学の代表的な一考を示した。
しかし、カール・マルクスはこのような考えに対し、市場拡大が発達した国であっても、
社会全体に富みが広がるわけではなく、貧困層の労働者は依然として多いという”神の見
えざる手”の矛盾を指摘する。
それは、労働者の労働力を時間単位で購入することのできる資本家は、その時間内にお
いて可能な限り使役し、その労働力の対価を上回る余剰価値を得ようとする。さらに資本
家は富の拡大を続け、その過程における他の資本家との競争によって富の拡大は独占へと
姿を変え、労働者は独占された市場でしか労働力の供給が出来なくなり、劣悪な労働環境
であっても働かざる得ない。この連鎖によって貧富の差は広がる一方となる資本主義の性
格(この一連の流れをマルクスは弔いの鐘と呼ん...