国文学概論分冊1

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    資料紹介

    日本大学の国文学概論 分冊1の合格レポートです。平成29-30年度の問題です。
    拙い文ですが、参考になれば幸いです。

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    国文学概論 分冊1
    物語文学の流れを概観する中から、その美意識の変遷を踏まえて「文学」とは何かについ
    て考察しなさい。
    キーワード→①文学の効用、②歴史と物語、③「あはれ」と「心ふかし」、④話型、⑤人の
    生き様
    物語文学とは、説話文学の「はなし」を基にしながら、叙事性をはじめ、抒情性や観照
    性と調和した文学である。物語文学の成り立ちを見ると、説話物語と和歌が母胎となって
    いる。また、仮名文字の普及により、漢詩文を学ぶ官人たちが民間に流布する伝説や伝承
    の型に工夫を施し、虚構の文学を作り出した。物語文学の展開は以下の四つの流れがある。
    初期は作り物語と歌物語の二つである。『源氏物語』はこれらの影響を受けて生まれている。
    その後、平安後期には『源氏物語』の影響を受けた歴史物語が登場する。そして鎌倉期に
    は擬古物語が誕生する。本稿では『源氏物語』を頂点とし、その前後期にあたる文学を取
    り上げ、変遷を追いながら、文学とは何かということ考えてゆく。
    はじめに『源氏物語』を頂点としたとき、前期にあたる作品を見る。『竹取物語』は、一
    〇世紀前半に生まれた現存する最古の物語である。かぐや姫の生...

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