日大通信
H先生の英文学演習の最終課題で提出したものです。
テーマはThe Great Gatsbyを読んでの考察です。
登場人物であるDaisyについて深く言及しています。
卒業論文の練習としても使えると思います。
もう一つの演習講義と合算ですがS評価をもらいました。
『Daisyの言動から見る1920年代の女性の限界について』
今回The Great Gatsbyを読んで一番最初に感情として出てきたのはDaisyに対する怒りである。Gatsbyが長年想いを寄せていたDaisyではあるが、自動車事故を起こしてからGatsbyの目の前に現れることはなく、儚くも永遠の別れとなってしまった。彼女もGatsbyに好意を寄せていたことから(少なくとも私にはそう見えた)、この後二人が結ばれるのかと予想していたところに、である。多くの読者がここで怒りを露わにする箇所とは思うのだが、なぜDaisyはTomと失踪してしまったのか。何かしらの背景があると読み、この時代や、彼女の言動から彼女の本心や心情を論じてみようと思う。
まず、そもそもDaisyはGatsbyに対し好意を持っていたのか。そう思われる点をいくつか挙げてみる。
“Come here quick! “ cried Daisy at the window.
The rain was still falling, but the darkness had parted in the west, an...