福祉と経済 4単位め
(課 題)
次の事柄について各 400 字以上 700 字以内で説明せよ。
①混合経済体制 ②「市場の失敗」 ③「政府の失敗」
(解 答)
①混合経済体制とは、市場経済を基本としつつも、政府が大規模かつ積極的に市場経済に
介入する経済体制である。混合経済体制は第二次世界大戦後、先進諸国において確立され
た。確立された要因として、第二次世界大戦後、先進各国において、ケインズ政策(総需
要管理政策)によって景気変動を緩和すること、そして福祉政策によって分配の不平等を
縮小することが政策目標となった。1930年の世界恐慌の経験により、市場経済に危機が起
こり、市場経済の回復には政府が積極的に関わらなければならないとし、政府介入の必要
性が求められた。また、政府支出の対GDP比を高めた最も大きな要因は社会保障費の増
大であった。すなわち、混合経済体制化を推し進めた最大の要因は福祉国家化であった。
日本は1950年から60年代に第一次高度経済成長を達した。また、この時期は、インフレ率
も失業率も低かった。戦前と比べ、所得配分の平等化も進み、人々の生活水準は、富裕...