2018年に合格したものです。
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[PE2010]日本史概説 1単位目
今回の課題では奈良時代を取り上げ、その特徴と考える律令制度の繁栄と中央集権国家への取り組み、土地政策の進展、外国との交流による鎮護国家の形成と天平文化の発展について論じていく。
一つ目の特質として、律令制度の繁栄と中央集権化について述べる。天智天皇と藤原鎌足が中心となって断行した大化の改新に始まる我が国の中央集権国家の礎は、大宝律令の制定によってさらにその進展が図られた。710年平城京に都が遷都され、その新都の建設に伴って、大宝律令の制定により行政組織が確立する。中央官庁は宮中の祭祀と神社行政を司る神祇官と八省の行政組織を司る太政官からなる二官と、中務省や式部省などから構成される八省からなる二官八省制度が設けられた。大宝律令は中国王朝の基本法典であったため、日本社会の実状に合うように編纂され、その若干の不備を改定したものが養老律令であり、藤原不比等の編纂のもと、718年に完成した。また地方行政組織も整備され、各国に国司、各郡に郡司を配置し、そして五十戸を一里として里長を任命し、農民から厳しく税を取り立てるなどして中央集権化が進められた。中央集権化...