2018年に合格したものです。
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[PA3090]授業研究2 1単位目
第二次世界大戦後から今日までにおける我が国の「指導要録」の改訂にみられる評価の特質及び学者・研究者の評価観についてまとめ、以下にて論じることとする。
戦後の我が国ではGHQによる教育四大指令によってそのあり方が見直され、憲法と同時に教育体制も整備されていった。教育基本法が制定されると、「学習指導要領一般編(試案)」が昭和22年に出され、これが指導要録の始まりと言える。当初のものは現在の指導要録と性格が異なり、客観的に簡単かつ容易に記録する戸籍としての性格を有していた。学習の記録の記入要領では五段階相対評価を行うことが特徴的である。昭和24 年には指導要録という統一的な名称となったものの、様式が煩瑣であるなどの問題点があり、再び昭和30年の改訂に至るのである。この改訂によって学習の記録を変更し、評定欄と所見欄に分け、評定において小中学校では五段階相対、高校では五段階絶対評価が採用された。他方で所見欄は個人内評価が求められることになるが、所見より評定を重視する傾向にあった。昭和36年に行われた次の改訂では学習の記録において、従来の相対評価を原則とす...