(PE2030)日本史各論2 1単位目

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    資料紹介

    2018年5月に合格したものになります。
    採点者が一癖あるので、合格しにくい単位の一つです。
    ご参考にしていただけると、助かります(^ ^)

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    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     一つ目の課題として、鎌倉時代後期の政治における徳政と得宗専制について、以下にて論じることとする。
     まず日本における徳政とは、天人相関説と易姓革命説の結集したイデオロギーを基盤とした民本主義的思想であり、中世の日本では時の権力者がこの徳政の思想に基づいた政治を行うことで、徳政の形もそれに伴って変化してきた。鎌倉幕府が成立し幕府が政治の実権を握ると、裁判制度の整備と仏神に対する加護を重要な政策と位置付けて徳政を行うが、過去にない元寇という事態によってこの徳政、仏神領興行の思想が問題を生むのであった。
     鎌倉時代の政治において、この徳政と相まって特徴的なものは得宗という地位である。得宗は執権北条氏の家督のことであり、鎌倉幕府初代執権であった北条時政から九代に渡って引き継がれたとされる。しかし鎌倉幕府の政治体制はこの得宗の権力とともに次第に変容していくこととなった。北条泰時が得宗のときには、連署、評定衆と合議制という形式で政治を行なっていた。後に評定衆の下に引付衆が設置され、所領に関する訴訟を扱うことでより分権化が進行した。しかし得宗を中心とした政治体制を意図していた時頼は1266年引付を...

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