教職課程の「教職概論」の授業で提出したレポートです。
テーマは主に2点あります。
「教師のあるべき姿とは何か」と「現行の教員養成制度の問題点」についてです。文献も参照しながら執筆しました。
提出後評価はAを頂きました^^
学習に役立てていただければ幸いです!
1 はじめに
本論文は、2つのテーマについて検討することが目的である。
1つは、現在の日本に広がる教師像を把握したうえで、本来プロ教師とはどうあるべきかを検討する。
もう1つは、現在の教員養成制度が生む教員養成の問題点を取り上げる。
この2つを分離したテーマとして扱うのではなく、ときに連関させながら論じてゆく。
また、プロ教師のあるべき姿を検討するにあたり、大村はまの『教えるということ』をおおいに参照した。
2 現代にまん延する教師像への批判
まず、現代における一般的な教師像はどのようなものだろうか。
CRN(Child Research Net)が2000年に行った「大学生の教師観」調査では、教師は「教科の専門知識」よりも「優れた人間性」を必要とする職業である、と答えた割合が対象者の8割を超えた。
「優れた人間性」という定義自体はあいまいであるが、広く言えば教師は「いい人」であるべきだとも取れる。
一方、大村は著書の中でこう述べる。
よく「いい人」ということを誇りにするかたがあるのですけれど、私はそんなことを誇りにすることはおかしいような気がするの...