2020年度、中央大学法学部通信教育課程 地理 第3課題です。B評価でした。
1. ロシア革命
第一次世界大戦中の1917年11月7日、ボリシェヴィキが武装蜂起により権力を掌握し、翌年ロシア社会主義連邦ソヴィエト共和国の成立を宣言した。それを受け22年、ロシア、ウクライナ、ベロルシア、ザカフカス連邦の四共和国によって、ソヴィエト社会主義共和国連邦が形成された。
革命後、ソヴィエト政権は社会主義政策を進めたが、その結果、経済は混乱を極める。農民たちの抵抗を収めるため、レーニンの強い希望によりネップが採用されるが、工業管理機構における機能不全、農民層の反乱により、ネップによる市場的関係の維持は難しくなる。そこで、スターリン主導の下、政府は第一次五カ年計画を策定し、重工業の発展、農業の全面的集団化を目指した。
2.スターリンの独裁化
支配力を強めた、党・政府機関により五カ年計画は強行に推し進められ、工業は急速な発展を遂げる。しかしその成功の陰で凄惨なテロルが繰り返された。キーロフ暗殺事件に端を発し、スターリン派か否かに関わらず、党・政府の幹部らが処刑され、一般国民の多くも犠牲となった。こうした広範なテロルによって党、政府、軍に対する保安機関の影響力が強まり、保安機関を...