明星大学通信 書道1 1単位目 2021年度合格レポートです。参考にしていただければ幸いです。
書道 1単位目 2021年度合格
<レポート課題>
漢字の成立と各書体の特徴について説明しなさい。
<レポート本文>
漢字は紀元前15世紀ごろに生まれ、時代とともに大きく5つの書体が生まれた。以下に、その特徴と手習いの際に意識する点などをまとめる。
篆書…古い時代に始まり、色々な形に変化しながら紀元前200年頃まで用いられた書体の総称である。最初に成立したのが動物の骨や亀の甲羅に刻まれた甲骨文で、殷や周の時代に青銅器に刻まれた金文、秦の始皇帝の文字の統一事業で生まれた小篆などがある。小篆の横画は水平、縦画は垂直で、ほぼ左右対称の縦長の形に書かれる字が多い。線も終始一貫した太さである。画数が多く一般的に用いられる書体としては適さない。そして現代人にとっても書くことは非常に難しいと感じる。まず、字の形そのものが現代使用されているものと大きく異なり、バランスが取りにくい。また、逆筆から入り蔵鋒、収筆はそのまま抜けることが多く、一見単純に感じるが、文字全体の統一感やまとまりを作るのが非常に難しかった。その時代に合わせた威厳性をどのように出していくかが書くときのポイントであると考えられる。...