2018年度-2019年度佛教大学通信教育課程の合格リポートです。すべてAもしくはB判定を受けています。
科目コードが違っていても設題が同じであればお役に立てると思います。あくまで参考程度になされますようお願い致します。
設題:医療をめぐる医療問題について。
医療をめぐる法律問題について。
本リポートではまずテキスト第18章「医療と法」の内容を4つの項目に分けて概説する。その後、私自身の主張や議題に関する考察を述べていきたい。
(1)医師と患者の権利義務関係
日本の憲法では国民に健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を保障している。これを実現するのが適切な医療を受ける権利である。これまでの医療は医師と患者の関係は権威主義的なものであった。近年は従来の関係を見直し、権利義務の関係に是正する風潮がある。具体的な動きとして挙げられるのが、患者の自己決定権の承認や医療過誤訴訟の増加である。
(2)患者の自己決定権について
患者の自己決定権とは診療に関しての最終決定は患者が下すという権利である。また、患者がこの権利を行使して特定の診療行為を受け容れるかどうかは、医師による診療行為の内容やリスク、拒否をした場合の予後について説明がなされるべきであるとも考えられている。これはインフォームドコンセントといわれる。医学界においては基本的に承認されている。しかし、説明をすることでかえって精神面に悪影響が生じるおそれがある場合がある。また、患者が延命処置や...