2018年度-2019年度佛教大学通信教育課程の合格リポートです。すべてAもしくはB判定を受けています。
科目コードが違っていても設題が同じであればお役に立てると思います。あくまで参考程度になされますようお願い致します。
設題:第二章「存在の問題」第一節「存在の意味」の内容を要約せよ。そして、テキストの内容に即して、自分のコメント・批判を加えよ。
第二章「存在の問題」第一節「存在の意味」の内容を要約せよ。そして、テキストの内容に即して、自分のコメント・批判を加えよ。
テキスト第二章では「在る」という述語、つまり存在について様々な先人の考察を挙げている。第一節ではアリストテレスの『形而上学』を取り上げている。彼によれば存在論こそが第一哲学であり、すべての学問の先駆けとなる。本リポートでは、『形而上学』における存在論をまとめ、それに対し自らの意見を述べていく。
『形而上学』第5巻7章では、存在の分類について以下のように規定されている。
① 付帯的存在
② 本質的存在
③ 真としての存在
④ 可能態・現実態としての存在
これらのうち、本質的存在はそれ自体において存在する存在という意味で、最も基本的である。
また、存在は第一義的に実体であるとも定義されている。実体について見ることで存在を知ることができる。実体においても分類が規定されている。同書の第5巻第3章及び第7巻第3章において実体についての規定が記述されているが、ここでは後者のものを取り扱う。
① 基体
② 本質
③ 普遍概念
④ 類
4つのうち、基体が優れた意味で実体で...