【無料公開】刑法事例演習教材(第3版)設問49 お金持ちのお年寄り

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    資料紹介

    刑法事例演習教材(第3版)で新たに追加された設問の答案例です。今後、ブラッシュアップを予定しております。

    資料の原本内容( テキストデータ全体をみる )

    第1 事実(1)における甲の罪責
    1.第1の電話
     詐欺罪の実行行為である欺罔行為は、相手方に財物を交付させることに向けられたものでなければならない。
     そうすると、甲がAに対して甲がAの息子であると誤信させる内容を第1の電話で話した行為には、Aが甲に対して財物を交付させることに向けられたものとはいえないので、欺罔行為性は認められない。
     したがって、甲の上記行為に、詐欺罪は成立し得ない。
    2.第2の電話
    (1)問題の所在
     甲がAに対して医療ミスを犯したと虚偽の事実を述べ、現金200万円を事務員に渡すよう電話で指示した行為は、Aが事務員に対して現金200万円を交付させる要素を含むので、欺罔行為に当たりそうである。しかし、甲がAに対して第2の電話をした時点で、既にAは甲の嘘を見破っていたので、不能犯とならないかが問題となる。
    (2)判断枠組み
     この問題について、不能犯の不処罰根拠は行為に結果発生の危険性が認められないことにある。そして、刑法は一般人に対する行為規範である。
    そうすると、不能犯となるか否かは、行為時に一般人が認識可能な事情および行為者が特に認識していた事情を判断資料とし..

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